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双子が欲しい時の産み分け方法

[2022.07.10]

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妊活中の方の中には、双子に憧れていたり、1回の出産で2人産みたいと思う方もいらっしゃると思います。また、男女の双子だったら嬉しい。女の子の双子がいいななど理想の性別の組み合わせがある方もいます。
双子が欲しいと思った時に、双子を授かる方法や産み分けによって双子の妊娠は成功するのでしょうか。

双子を希望する理由

双子は1回の出産で2人の赤ちゃんを授かることができるので、大変さはあるものの喜びも2倍です。

子どもは多い方が良いと考えている方や、 高齢出産 の方で子どもは2人は欲しいのでチャンスがあるなら一度に2人産みたいなと思われる方もいます。

双子の妊娠の仕組み

双子は双胎とも呼ばれますが、子宮の中に2人の赤ちゃんが育っている状態をいいます。受精卵の数によって「一卵性双生児」と「二卵性双生児」にわかれます。

一卵性双生児

一つの受精卵が何らかの理由で分割し、2つに分かれて育ちます。
一卵性双生児の特徴は、

  • 基本的に遺伝情報が同じ
  • 基本的に性別や血液型は同じ
  • 容姿がそっくり

などが挙げられます。一卵性双生児の自然妊娠の確率は約0.3~0.4%と言われています。

一卵性双生児

2つの卵子にそれぞれ別の2つの精子が受精して育ちます。
二卵性双生児の特徴は、

  • 遺伝情報は異なる
  • 性別や血液型も異なることもあるし同じこともある
  • 容姿は異なる

などが挙げられます。 不妊治療 の増加に伴い、二卵性双生児の確率は約0.6%〜1%と言われています。

双子の種類について

双子をさらに分類すると、3つのタイプに分けられます。

  • 一絨毛膜一羊膜(MM双胎)‥絨毛膜が1つで羊膜が1つ
  • 一絨毛膜二羊膜(MD双胎)‥絨毛膜が1つで羊膜が2つ
  • 二絨毛膜二羊膜(DD双胎)‥絨毛膜が2つで羊膜が2つ

赤ちゃんは子宮の中で3枚の卵膜に包まれています。そのうち絨毛膜と羊膜は赤ちゃん側から作られている組織で、脱落膜は母体側から作られた組織です。絨毛膜の数は胎盤の数、羊膜の数は赤ちゃんのお部屋のしきりの数と考えてみるとわかりやすいです。

2人の赤ちゃんが胎盤やお部屋をシェアをしているかによって子宮内の環境や胎児の発育に影響が出てきます。

日本で双子が増加した理由

日本でも双子の出生率の割合は増えてきました。日本で双子が増えた理由としていくつか考えられます。

不妊治療の増加

排卵誘発剤の使用

通常は左右どちらかの卵巣から一回の排卵で一個の卵子が排出されます。不妊治療 の際に 排卵誘発剤 を使用する場合は複数個の卵子が排卵することがあり、双子を妊娠する確率が高まります。

排卵誘発剤 を使用する場合は、エコーで 卵胞 の発育状況を確認するので、複数の卵子が 排卵 する可能性が高いかどうか予測ができることもあります。

体外受精・顕微授精

体外受精 や 顕微授精 などの 高度生殖補助医療 を行う際、以前は少しでも妊娠の確立を高めるために、2個以上の胚を戻すことがありました。

現在では双子のリスクを減らすために、原則として戻す胚は1個とされています。妊娠率の低下が心配になりますが、不妊治療の技術は上がっているので大きな差は見られません。

遺伝や体質

身内に双子を出産した人がいる家庭は、自然妊娠で双子を授かる確率がそうでない人と比較すると高まる可能性があります。

高齢妊娠

高齢妊婦さんに双子が多い理由として、不妊治療を行う方が増加しているためと考えられます。以前は妊娠の確率をあげるために受精させた胚を2個戻すこともありましたが、現在は原則1個とされています。
限られたチャンスの中で、できれば一度に2人産みたいと思う方も少なくありません。

しかし、高齢妊娠は妊娠中にトラブルが起こるリスクが高まるため、双子だとさらに心身の負担が大きくなる可能性があります。また、赤ちゃんの 染色体異常 の可能性も高まります。

双子かどうかはいつ判明する?

双子の場合、「妊娠反応が早く出る」「 hCG が強すぎて妊娠反応が陰性に出る」と言われることもあるようです。一般的に妊娠反応が出る時期は単胎の時と変わりはなく、陰性に出るということもありません。

超音波検査では、妊娠5週に入ると胎嚢と呼ばれる赤ちゃんをつつむ袋が見え始めます。二卵性双生児の場合は、 胎嚢 が2つ見えるのでわかりやすいです。

一卵性双生児の場合は胎嚢はひとつなので、ごく初期では確認が難しいことも多いです。妊娠6週に入ると赤ちゃんと心拍が見え始めるので、心拍が2人分見えたら双子ということがわかります。

双子を妊娠した時の経過とリスク

一つの子宮の中で2人の赤ちゃんを育てることは体の負担もとても大きいです。妊娠中にもさまざまなリスクがあります。切迫流早産、妊娠高血圧症候群、胎児間輸血症候群(TTTS)などが挙げられます。

妊娠中から、出産する病院で入院して経過をみることも少なくないので、仕事や家庭の役割ができなくなることも多いです。楽しい妊婦生活を思い描いていた方にとっては、思い通りにならない生活に落ち込んでしまう方もいます。

また、双子を妊娠中の方は早産率もあがり、週数や赤ちゃんの体重によっては赤ちゃんがNICUに入院することもあります。

出産方法は原則、帝王切開としている施設が多いです。経産婦さんで胎児のどちらも頭位(頭が下になっている姿勢)であれば経膣分娩にトライしたり、初産婦さんでも経膣分娩が可能な施設もあります。
出産の途中で母児のどちらかに危険が見られた場合は帝王切開に切り替わります。

双子のママの妊娠中や産後のサポート

自治体で利用できるサービス

双子の赤ちゃんは増えているものの、周囲に双子のママや妊婦さんがいないという方も多いと思います。

お住まいの自治体や出産する施設で、双子のママ向けの出産準備クラスやヘルパーサービス、産後ケアやサークルなどもあるので、確認してみましょう。

出産育児一時金

妊娠4ヶ月(85日)以降に出産したときに、健康保険に加入している人が受け取ることができます。

産科医療補償制度 に加入している施設で出産した場合、赤ちゃん一人につき42万円支給されるので、双子であれば二人分の84万円が支給されます。

高額療養費制度

双子の場合、妊娠中から長期の入院になることもあり、単胎の妊娠と比較し医療費がかかることが多いです。

高額療養費制度 は1ヶ月の医療費の自己負担が高額になった時に、自己負担限度額(所得により額は異なります)越えた金額が払い戻される制度です。
健康保険に加入していれば適応となります。

まとめ

双子の赤ちゃんを授かるために確立された産み分けの方法は確立されていません。排卵誘発剤や体外受精などの ART (生殖補助医療)を行なった場合、双子の妊娠率は高まりますが、故意に双子になるような治療は行いません。

双子は喜びも倍の一方で母体の負担も強く、赤ちゃんも早産のリスクも大きいです。育児が始まった後も同時に2人の育児は心身の疲労も強く、周囲のサポートが欠かせません。
そのため、あらかじめ産前産後のサポート体制を整えておくと良いでしょう。

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