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手術について

 手術について

子宮卵管造影検査(HSG)

子宮口から細い管を入れて固定し、造影剤を入れて、レントゲン撮影をします。子宮の形状や卵管の通過性が分かります。また、造影剤を通すことで、卵管の機能を高めることもできます。HSGで異常を指摘された場合、①片側、または両側卵管が閉塞している。②卵管は通っているが、通りが狭い(狭窄)③子宮に異常(ポリープや筋腫、中隔子宮など)があるかです。

卵管鏡下卵管形成術

子宮卵管造影検査(HSG)で①②があった場合、自然妊娠は難しいと判断され体外受精へステップアップを勧められることがあります。今後の方針は以下の通りです。フローチャートのように体外受精にまだステップアップされない場合は、卵管鏡下卵管形成術(FT)を行います。
卵管が詰まってしまったり、狭くなることで、卵子や精子が卵管を通ることができない、「卵管因子」による不妊症は、不妊症全体のうち大きな割合を占めています。卵管鏡手術とは、こうした「卵管因子不妊」の患者様を対象にして、カテーテルと呼ばれる細い管を経膣的に子宮や卵管に挿入し、内視鏡で卵管内の状態を確認したり、癒着を剥離して通過性を回復させる体に負担の少ない治療法です。

方法 手術は低温期(排卵前)に行うのが良いとされるため、生理周期を確認しながら手術予定日を決定します。手術当日のスケジュールは2パターンあります。①手術当日の朝に入院していただき、手術施行後はその日の昼に退院できます。②手術当日の昼に入院していただき、手術施行後はその日の夕方に退院できます。
麻酔は静脈麻酔といわれる方法を用います。手術時間は両側で大体20-30分程度で終わります。
成績 卵管通過性の回復率は80%以上といわれています。
術後の妊娠率は当院の成績では約25~30%程度となっています。
3か月後の再閉塞率は0.5%程度です。
合併症 手術自体が短時間で終わり、低浸襲の手術ですので大きな合併症はありませんが、術後感染などの可能性はありますので、抗生物質を投与いたします。術後、数日ほど出血が持続することがあります。
費用 窓口でのご負担金額は概算で片側14万円、両側28万円となります。ただし卵管鏡下卵管形成術は、医療保険が適応されていますので、高額医療費の対象になり還付金額が発生します。詳しい手続きなどは窓口でご確認下さい。

当院での卵管鏡下卵管形成術(FT)のスケジュール

当院では積極的にFT手術を推奨しております。他院で卵管造影や卵管通水試験を行って異常を指摘さらた患者様は、是非一度、ご相談ください。最短で受診1-2日後に手術を計画することができます。他院で感染症採血を1年以内に受けられてた方は、結果のコピーを持参いただければ、再度感染症採血は不要です。またFTをする周期であってもそのままタイミングや人工授精は実施できます。

01

治療器具は、内視鏡(卵管鏡)を内蔵した細い管(カテーテル)です。

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カテーテルを膣から子宮へと挿入し、卵管に近づけます。

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カテーテルの風船(バルーン)を膨らませて、卵管の中へバルーンを進めます。

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詰まっていたり、狭くなっている部分を拡げます。

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最後に、通過障害が改善したことを卵管鏡で確認します。

卵管鏡下卵管形成術(FT)の詳細はこちら

子宮鏡検査(HPY)

子宮内ポリープや筋腫、子宮奇形が疑われて精査を必要とする時や、体外受精前検査として行う検査です。細いファイバースコープを子宮口から挿入し、子宮頚管を通して子宮内腔まですすめ、子宮内をくまなく観察します。あまり痛みはない為、麻酔は使用せず、数分で終了します。

 

当院での子宮鏡治療(TCR)のスケジュール

当院では積極的にTCR手術を推奨しております。他院で子宮筋腫や内膜ポリープを指摘さらた患者様は、是非一度、ご相談ください。その場合は、再度当院で子宮ファイバー検査を実施いたします。他院で感染症採血を1年以内に受けられてた方は、結果のコピーを持参いただければ、再度感染症採血は不要です。
最短で、現周期中に手術を計画することができます。病変の大きさなどにより手術時期を調整するためまずはご相談ください。またTCRを月経8日目以内に実施した場合も、そのままタイミングや人工授精は実施できます。

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