体験者について
性別:女性
取材時の年齢:38歳
職業:主婦
趣味:御朱印集め、旅行、読書
治療開始年齢:37歳
治療期間:2年
人工授精・顕微授精:2回

性別:男性
取材時の年齢:35歳
職業:医療系営業職
趣味:御朱印集め、旅行、釣り
総額:約55万円

クリニック:石川県小松市
※以下のインタビューは、あくまでの卒業生の感想であり、登場する個人・法人に関する感想として、1つの参考情報として頂けましたら幸いです。
妊活・不妊治療中の方へ 応援メッセージ
人生は1度きりです。科学の力をお借りすることは決して悪いことではありません。ぜひ周りと比較せずに自分たちの気持ちを第一に前向きに検討してほしいなと思います。
インタビュー概要

質問:不妊治療を始められたきっかけを教えてください。

治療をしようと思われたきっかけを教えてください。

幼少期から子どもを育てることが夢でした。実は私は二度に渡る抗がん剤治療の為、自然妊娠が不可能になったしまったんです。自分の卵子保存の選択を促された際に迷いはありませんでした。当時は病気等の理由がない限りは未受精卵の保存は推奨されていない時代でした。
結婚して理解あるパートナーに恵まれて、可能であれば私たちの子どもを産みたいと二人とも同じ希望を持っていました。それで治療に臨むことにしました。私はがん治療のために病院にいた経験が長く、痛みにも強いことから不妊治療への心配はあまりありませんでした。
未受精卵を保存できた数はとても少なく、可能性は低いと思いますが、それでも少しでも可能性があるのならと思い治療を進めています。
質問:治療の流れを教えてください。

治療の流れについて教えて下さい。

まずは夫婦二人の体の状態のチェックから始まりました。私は定期的に病院に通いホルモン剤を服用していたので(薬がないと生理が始まらない)ホルモンの値は安定していました。夫の精子の値も2回測りました。治療に臨む際と実際に受精させる直前にも診ていただき、問題はありませんでした。
それから以前より冷凍済の卵を解凍し、問題なく受精させました。未授精卵は私が24歳の時に採取したので比較的状態はよいとのことでした。一度に二つの卵を解凍して、幸いどちらも受精してくれました。一つはすぐに私の胎内へ戻し、もう一つは胚分割をさせて妊娠率をあげる方法で様子をみました。
ここに至るまで約2ヵ月ほどです。先に採卵が済んでいた為、会社を休むこともなく治療に臨むことができました。
質問:クリニックを選ばれたポイントを3つ教えてください。

クリニックを選ばれたポイント3つとその理由を教えてください。

病気の時にドクターに推薦された病院です。未受精卵保存を行った病院でもあります。全国的にも有名なクリニックだったので信頼感はありました。
質問:クリニックの良かった点を教えてください。

クリニックの良かった点を教えてください。

とても静かで、周りの方にも配慮した雰囲気づくりや、個人情報の扱いも気を付けていただいて良かったです。患者にも寄り添った対応をしてくださって嬉しかったです
質問:大変だったことはどんなことでしたか?(検査・治療・お金・メンタル・仕事・・・)

検査・治療・お金・メンタル・仕事などで大変だったことはどんなことでしたか?

不妊の原因がない夫に、精子の採取や病院への付き添いをお願いすることが心苦しかったです。幸い医療系の分野で勤めており、とても優しく寄り添ってくれましたが、内心申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
お金の面も家計の負担となる為、二人で貯めたお金から不妊治療費として約200万円ほど見積もっています。でも毎月の未受精卵の保存費用や私の病院代まで家計から工面しようと言ってもらえて…夫には頭があがりません。
当時私も正社員として仕事をしており、多忙な夫に代わり家事もほとんどをこなしていた為、精神面というより肉体的に疲れていたと思います。ホルモンの状態もありメンタルは不安定なこともあるので夫にあたってしまったこともあります。自己嫌悪に陥ってストレスになっていましたね。二人で話し合いを持つ時間はなるべく毎日設けるようにして、夫にはとても協力してもらい乗り切ることができました。
質問:不妊治療以外で取り組んだことはなんですか?

不妊治療以外で取り組んだことはなんですか?なぜそれをしましたか?

私の場合は少し事情が特殊なので自然妊娠が出来ないことはもう仕方がないと割り切って、神社へ行き子どもを授かれたら嬉しいな、くらいに思い神頼みしていました。 夫婦共に、神社仏閣が好きなので気分転換にいって、治療の報告やお願いをしていました。
質問:お金について教えてください。

かかった費用について教えてください。

自費治療費44万円、消耗品費10万円 在住していた市から助成金は5万円受給しました。
質問:治療を続ける秘訣を教えてください。

治療を続ける秘訣を教えてください。

治療を続ける為には、ゴールを設けることも必要なのではないかと思います。私は病気のこともあったので…多少割り切って治療に臨むことが出来ているように感じます。どうしても産まなきゃ…!私も産みたい!という焦りや、周りとの比較からくる感情に惑わされると、本当の自分の意思とは違うことを考えてしまいます。
なので、目的と手段がごちゃごちゃになってしまわないように自分とパートナーの意思をその都度確認することを大切にしていました。人によっては耐えられないほど痛いと感じたり辛いと感じたり、また経済的にも精神的にも自分を追い詰める可能性もあると思います。
家庭内で十分に方針を固めた上で、焦らずにたまに期間をあけるなど工夫をされて治療に臨まれたら良いと思います。まずは自分で自分のことを大切にしてあげること、他人と自分を比較しないようにすることも大切だと感じます。
質問:ご夫婦で話し合ったことはどんなことでしたか?

ご夫婦で話し合ったことはどんなことでしたか?

不妊治療については結婚の時から自身の状態を伝え意思確認していました。物理的に限界がある為そこも理解してくれています。費用の面も前述の通り手厚くサポートをしてくれました。
また、必ずしも産まなければならない意識にさせないように、夫なりに気を遣ってくれていたと思います。「二人の暮らしでも楽しいから、それも含めて私との結婚を選んだ」と言ってくれたのを聞いて心がとても楽になりました。つらいときや体調が優れないときは進んで家事も手伝ってくれて感謝しかありません。
質問:夫婦のコミュニケーションで意識していたことはなんですか?

質問:夫婦のコミュニケーションで意識していたことはなんですか?

少しのことでも意思疎通をするようにしていました。ちょっと嫌だなと思ったことや病院で感じたことなど、なんでも話し合って言葉にだしていました。少しの事ですが、言わないストレスがどんどん溜まってしまうのを避けるため、普段から我が家はそういう方針の家庭でいます。
質問:お互いのサポートで嬉しかったことはなんですか?

ご主人様のサポートで嬉しかったことはなんですか?

必要がなくても受診の日についてきてくれたりしたことですね。しんどいと言葉にしなくても家事など手伝ってくれたことも嬉しかったです。
質問:ご夫婦で取り組んだことを教えてくだい。

ご夫婦で取り組まれたことはなんですか?

タイミングはずらせないので、仕事の多忙な時期は避けて治療は行いました。また、予定を立てやすいように、この日あたりは病院へ行く可能性が高いなど、前もって連絡を密に取り合っていました。また体を大切になるべく食材にはこだわっていました。
手作りで安心の食材を摂ったり、甘い物を摂りすぎないようにしたり、葉酸を意識して取ってみたりもしました。忙しいときは栄養士さん監修のお弁当を会社で注文したり、お水をたくさん摂るように心がけたりしていました。又歩くことがいいと聞いたことがある為、二人でなるべく散歩をしたり、階段を使うように心掛けていました。

なぜ、その取り組みをしましたか?

医師からは、極度な激しい運動以外は運動をしても良いと勧められていた為取り組んでいました。あとは自分たちで考え行動をしていました。食べ物を気を付ける他には、夫からマグネシウム風呂をすすめられて入ったこともありましたね。
質問:治療中のストレス解消方法について教えてください。

どんなことでストレスを解消していましたか?

二人とも旅行や御朱印を集める趣味があり、休日は出掛けてリフレッシュをしていました。
質問:仕事との両立はいかがでしたか?

お仕事との両立はいかがでしたか?

職場にはどうしても伝える必要があった為、有給の取得を何度かしました。幸い長く勤めていた職場でもあり休みを取りやすい環境下で周りの人にも伝えていたので、その辺はあまり苦労してない方だと思います。事情を話して理解してくれる職場だったので助かりました。私だけでなく同じ部署の方々にも有給をとってもらいやすい体制づくりなどを上司にお願いしていました。
質問:参考にしたメディアはなんですか?

参考にした書籍や雑誌、メディアはなんですか?

特にありません。私の場合は特殊なパターンなので同じ状況下で治療されている方を知りませんでした。また、変に情報をみて不安にならないようにしていました。
質問:不妊の治療をされている方や検討されている方へのアドバイスをお願いします。

不妊の治療をされている方や検討されている方へのアドバイスをお願いします。

悩んでいるのならやってみる選択をとってみても、後悔しないと思います。人生は1度きりです。もし年齢的に産むことを希望されているのであれば期間は限られています。科学の力をお借りすることは決して悪いことではありません。ぜひ周りと比較せずに、自分たちの気持ちを第一に、前向きに検討してほしいなと思います。