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妊娠中に避けるべきサプリメント:注意点と代替方法

[2023.09.11]

妊娠中は赤ちゃんの成長と健康をサポートするため、栄養摂取が特に重要です。妊娠中に良いサプリメント摂取があると聞いたことがあると思いますが、接種には注意が必要です。一部のサプリメントには、妊娠中に避けるべき成分やリスクが存在します。この記事では、妊娠中に避けるべきサプリメントとその注意点、さらに代替方法について解説します。安心できる妊娠期間を過ごすために、適切な栄養摂取とサプリメントの選択について正しい知識を得ましょう。

妊娠中に摂取を避けたいサプリメント

妊娠中には摂取を避けたい特定のサプリメントがあります。一部のサプリメントには、妊娠中に影響を及ぼす可能性がある成分が含まれているため、注意が必要です。ここでは、妊娠中に摂取を避けたいサプリメントやハーブとその注意点について詳しく見ていきます。

ビタミンA過剰摂取のリスク

ビタミンAは、妊娠中に必要な栄養素ですが、過剰摂取は赤ちゃんの発育に異常を引き起こすリスクがあります。特にサプリメントには高濃度のビタミンAが含まれていることがあるので、注意が必要です。ビタミンAを適切に摂取するためには、食事から自然な形で摂ることが大切です。レバーや魚、乳製品、色とりどりの野菜や果物にはビタミンAが含まれています。妊娠中は、医師や栄養士と相談しながら、適切なビタミンAの摂取量を守りましょう。

日本助産学会 妊娠中にビタミン (A, B1, B2, B6, B12, C, D, E) のサプリメントを使用する必 要があるか?

ハーブ系サプリメントの注意

妊娠中にハーブ系サプリメントを摂取する際には慎重さが必要です。一部のハーブは、妊娠に悪影響を及ぼす可能性があります。例えば、セージ、ローズマリー、オレガノ、シナモンなどは子宮を刺激する作用があり、早産や流産のリスクの可能性があります。

さらに、妊娠中のホルモンバランスに影響を及ぼすハーブもあります。妊娠中にハーブ系サプリメントを摂取する場合は、医師や専門家に相談することが重要です。自己判断や情報だけに頼るのではなく、医療チームとのコミュニケーションをとり、ら適切な判断を行いましょう。

国立健康・栄養研究所 妊娠中のハーブ製品の自己判断による摂取に注意

高用量の鉄分サプリメント

妊娠中には赤ちゃんへ鉄分を渡すため、妊婦は鉄欠乏貧血になることもあります。定期的な健診により、鉄分の内服治療が必要な妊婦もいます。しかし、貧血がない人が、高用量の鉄分サプリメントを摂取するには注意が必要です。また一部の鉄分サプリメントは、胃腸の不快感や便秘の原因となる可能性があります。特に高用量の鉄分を一度に摂取すると、吸収が過剰になり、副作用が生じるリスクがあります。

また、鉄分は他の栄養素との相互作用があるため、過剰な鉄分摂取は体内のバランスを乱す可能性があります。妊娠中に鉄分を摂取する場合は、医師や栄養士の指導に従いましょう。

妊娠中に避けるべきサプリメント:注意点と代替方法

 妊娠中のサプリメント摂取の注意点

妊娠中は、栄養素の摂取が特に大切です。サプリメントは妊婦の栄養補給に役立つ手段の一つですが、注意が必要となります。そのため、妊婦に適したサプリメントの選び方について考えてみましょう。

妊婦に適したサプリメントの選び方

妊婦に適したサプリメントを選ぶ際のポイントです。

  • ・適切な含有量:妊婦には適した含有量があるので確認しましょう。
  • ・信頼性のあるメーカー:妊婦向けのサプリメントは信頼性のあるメーカーから提供されていることが重要です。品質管理がしっかりとされており、安全性が確保されている製品を選びましょう。
  • ・医師や栄養士の指導:個人によって必要なサプリメントは異なるため、医師や栄養士との相談をおすすめします。専門家の指導に基づいて、自身に合ったサプリメントの種類と摂取量を確認しましょう。
  • ・食事とのバランス:サプリメントは食事の補完として考えるべきです。健康的でバランスの取れた食事を重視し、必要な場合にサプリメントを補助的に利用しましょう。

妊娠中に安全に摂取できるサプリメント

妊娠中には、健康な母体と赤ちゃんの発育に必要な栄養素を適切に摂取することが重要です。妊娠中に安全に摂取できるサプリメントの一つである葉酸について解説します。葉酸はビタミンB群の一つで、神経管閉鎖障害のリスクを減らすために特に重要な栄養素です。妊娠初期の赤ちゃんの神経管形成の段階で葉酸が適切に摂取されることが必要です。

葉酸は食品から摂取できますが、妊娠中の適切な摂取量を確保するためには、サプリメントの利用が推奨されます。一般的には、妊娠希望時から妊娠12週間までの間に1日400マイクログラムの葉酸を摂取がすすめられています。

厚生労働省 e-ヘルスネット 葉酸とサプリメント ‐神経管閉鎖障害のリスク低減に対する効果

食事から摂取できる栄養素とその効果

妊娠中には、母体と赤ちゃんの健康をサポートするために、様々な栄養素をバランスよく摂取することが重要です。主要な栄養素とその効果について解説します。

栄養素 効果 主な食材
葉酸(ビタミンB9) 神経管閉鎖障害の予防、胎児の発育促進 緑黄色野菜(ほうれん草、レタス)、レバー、穀類
貧血予防、血液の酸素運搬 赤身の肉、魚介類、レバー、ひじき、ほうれん草
カルシウム 歯や骨の形成、骨の健康維持 乳製品(牛乳、ヨーグルト)、大豆製品、小魚
タンパク質 胎児の細胞や組織の成長促進 肉、魚、大豆製品、卵、乳製品
オメガ-3脂肪酸 胎児の脳や神経の発育促進、心血管健康維持 青魚(サケ、マグロ)、亜麻仁油、チアシード
ビタミンD カルシウムの吸収促進、骨の健康維持 日光浴、魚介類、卵黄、キノコ
ビタミンB12 赤血球の形成、神経管の発育促進 レバー、貝類、卵黄、豆類
食事から摂取できる栄養素とその効果

参考)厚生労働省 妊娠前からはじめよう!健やかなからだづくりと食生活BOOK

妊娠中に避けるべきサプリメント:注意点と代替方法

妊娠中の栄養管理のポイント

妊娠中は、適切な栄養管理が非常に重要です。バランスのとれた食事、適度な運動や休息、そしてストレスの管理は、健康な妊娠と胎児の発育に大きく影響を与えます。この章では、妊娠中の栄養管理のポイントについて詳しく解説します。

バランスの良い食事

バランスの良い食事は、母体の健康と胎児の発育をサポートし、妊娠中のリスクを軽減できます。以下に、バランスの良い食事のポイントをご紹介します。

  • ・多様な食材の摂取::穀物、野菜、果物、肉類や魚介類、乳製品など、さまざまな食材をバランスよく摂取しましょう。
  • ・栄養素のバランス:タンパク質、炭水化物、脂質などの栄養素を適切な割合で摂ることが重要です。
  • ・葉酸や鉄分の摂取:葉酸は神経管閉鎖障害の予防に役立ち、鉄分は貧血予防に重要です。野菜や豆類からの葉酸摂取や、レッドミートやレバーからの鉄分摂取が可能です。
  • ・食品の安全性:妊娠中は感染症や食中毒のリスクが高まるため、生肉や生魚の摂取は避け、食品の適切な調理や衛生管理に注意しましょう。
  • ・適度なカロリー摂取:妊娠中はエネルギー需要が増えますが、適度なカロリー摂取が重要です。過剰な体重増加は合併症のリスクを高めることがありますので、医師や栄養士の指導に従いましょう。

適切な運動や休息

適切な運動と休息のポイントをご紹介します。

運動のポイント
低負荷の運動を選ぶ(ウォーキング、水泳、ヨガなど)
適切な靴や運動環境を整える
高負荷や激しいスポーツは避ける
暑さや寒さへの適切な対策を取る
運動のポイント
休息のポイント
十分な睡眠を確保し、質の良い睡眠を心掛ける
長時間の立ち仕事や座りっぱなしの作業を避け、定期的な休憩を取る
脚のむくみや体の疲れを緩和するためにストレッチやリラクゼーション法を行う
休息のポイント

自身の体調に合わせて適切な運動と休息を取るように心掛けましょう。

ストレス管理

ストレス管理のポイント
自己ケアの時間を確保し、日常の喧騒から離れる
夫婦でのコミュニケーションを大切にし、感情や不安を共有する
適度な運動を行い、ストレス解消に役立てる
心理カウンセリングやサポートグループの利用で心理的なサポートを受ける
ストレス管理のポイント
妊娠中に避けるべきサプリメント:注意点と代替方法

専門家から

助産師 中友里恵

中友里恵

妊娠中は、お母さんと赤ちゃんの成長にとって非常に特別な時期です。安心した妊娠を過ごすためには、専門家の助言の元に、栄養管理やサプリメント摂取に気を配ることが重要です。加えてお母さん自身の身体や心のケアも欠かせません。妊娠中はお母さんの健康が赤ちゃんにも影響を与えることを忘れずに、穏やかで幸せな妊娠期間を過ごしましょう。

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