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【知りたい!】海外の産み分け事情

[2022.10.05]

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産み分けは海外ではどんな取り組みがあるのでしょうか?今回は海外の産み分け事情、日本との違いをお伝えします。

国によって考え方が違う着床前診断

産み分けの方法には、産み分けゼリー、リン酸カルシウム、シェトルズ法、パーコール法などがあります。海外の産み分けで、その考え方や取り組み方が大きく違うものとして着床前診断があげられます。

着床前診断とは

着床前診断は、受精卵の段階で遺伝子や染色体の異常の有無を調べる検査です。
着床前診断によって異常のない受精卵を選び出し子宮に戻して、遺伝子や染色体異常のない子供を産む確率をあげることを目的としています。

染色体検査の段階で性染色体の男性か女性かを選び出すことで産み分けができます。精度は99%程度と高い確率です。着床前診断では体外受精が必要となります。

日本で着床前診断は受けられるの?

日本では産み分け目的の着床前診断は違法ではないのですが、受けることができません。
なぜなら、産み分けだけを目的とした着床前診断は倫理的な問題から日本産科婦人科学会が認めていないからです。

着床前診断は、重篤な遺伝病の子どもを出産する可能性がある、染色体の異常により流産を繰り返すなどの心配な場合において、染色体や遺伝子検査、カウンセリングなどを経た後に日本産婦人科学会に認定を受け治療が開始されます。

日本では男女産み分けが目的の場合に検査を受けることができません。

自然妊娠の仕組み

海外の産み分け事情は?

海外での産み分け、着床前診断に対する判断は様々です。

アメリカ

アメリカは全ての州において着床前遺伝子診断、着床前スクリーニング、産み分けのいずれも法律の規制はなく、個人が自由に受けることができます。

ヨーロッパ

ヨーロッパはそれぞれの国により違いがあります。カトリックが主体の国は受精卵は生命であるという考えからと、産み分けは、生命に手を加える行為として法律で禁止されているのが一般的です。

イギリス・フランス・スペイン

一部の重篤な遺伝性疾患の場合に飲み適用されるよう法律が規制されています。

ドイツ・スイス

禁止されています。

アジア

タイは着床前診断は違法、代理母は女性の姉妹であれば可能です。
中国は着床前遺伝子診断・着床前スクリーニングのみに法律が規制されています。産み分けをしたいという夫婦が多く、着床前診断のできる国へ渡航する人も多いです。

男女産み分けを利用する日本人夫婦は年間100組以上に上るといわれています。

アメリカでは産み分けのための着床前診断ができる

日本では男女産み分けが目的の場合に検査を受けることができません。米国などではファミリーバランシングのために着床前診断を受ける人もいます。

ファミリー・バランシングとは

欧米では、男女産み分けについては「ファミリー・バランシング」、家族内の性別の偏りを小さくすることという考えがあります。家族内で、男女の比率が同じようにするために産み分けをする家庭も多く、国や州にも違いはありますが、多くの国々で男女産み分けが認められています。

海外で着床前診断を受けるメリット・デメリットとは?

日本では重篤な遺伝病の子どもを出産する可能性がある、染色体の異常により流産を繰り返すなどの心配な場合にのみ日本産科婦人科学会の承諾を受けて、着床前診断を受けることができます。

どうしても産み分けを成功させたいと願うご夫婦は米国やタイなど、海外に渡航して着床前診断を受けていることも少なくありません。

メリット

  • 精度の高い産み分け法を試すことが可能
  • 流産や遺伝病を回避できる可能性がある
  • 産み分けのためにできることはやってみたいという

デメリット

  • 受けるには実施している国への渡航が必要
  • 海外で医療を受けるため、様々な壁や不安がある
  • 望み通りの性別の産み分けができるわけではない

着床前診断にかかる費用は?

アメリカでは予算を調べると600万円以上かかると言われています。タイはアメリカの3分の1ほどの費用のようです。

着床前診断にかかる費用は?

日本の産み分け方法とは?

産み分けゼリー

女の子を希望する場合は、膣を酸性の状態にし、男の子を希望する場合は、膣をアルカリ性の状態にすることで産み分けを行う方法です。
女の子を希望する場合は酸性のピンクゼリー、男の子を希望する場合はアルカリ性のグリーンゼリーを膣内に注入してます。クリニックで処方をうけるまたは市販品を購入することも可能です。

リン酸カルシウム(リンカル)

リン酸カルシウムを産み分けをする前から一定期間サプリメントを服用する方法です。リン酸カルシウムは産み分け専用のサプリメントではありませんが、服用した妊婦さんが男の子を多く出産していた結果から、男の子の産み分けの方法として利用されるようになりました。栄養補助食品のサプリメントなので、クリニックで処方を受けるほか、インターネットでも購入できます。

パーコール法

パーコール液という分離試薬に精液を注入し、遠心分離にかける方法です。

X精子の方が重いため、女の子を希望する場合は沈んだ精子を使い、男の子を希望する場合は上に集まった精子を採取します。クリニックによっては女の子希望のみを対象としているところもあります。
パーコール法も確実な産み分けができるわけではなく、精度は60〜70%ほどと考えられています。パーコール法は人工授精・体外受精を受けることになるため、クリニックを受診する必要があります。

シェトルズ法

タイミング法とも呼ばれる方法です。男の子が欲しい場合は排卵日当日、女の子が欲しい場合は排卵日2日前にタイミングをとると妊娠する確率が高くなると言われています。

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