maruさん(33歳)& shikakuさん(37歳)NO.4

目次

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体験者について

女性プロフィール
仮名:maruさん
性別:女性
取材時の年齢:34歳
職業:会社員
趣味:読書、映画鑑賞、料理、カフェ・パン屋巡り
妊活・不妊治療歴
1人目の治療
治療開始年齢:33歳
治療期間:半年
人工授精:5回


     

男性プロフィール
仮名:shikakuさん
性別:男性
取材時の年齢:38歳
職業:会社員
趣味:映画鑑賞、ネットサーフィン、読書(漫画)
妊活費用

総額:約12万円


    
クリニック:東京都品川区
※以下のインタビューは、あくまでの卒業生の感想であり、登場する個人・法人に関する感想として、1つの参考情報として頂けましたら幸いです。

悩んで時間を失うよりも、まず自分の視野を広げる意味でも、一歩踏み出してみることをおすすめします。

インタビュー概要

2025年2月14日にmaruさんにお答えいただきました。性交の面で問題があり、人工授精から治療の一歩を進めた貴重な体験談をお聞かせくださいました。お友達に背中を押されて、医療機関にご相談に行かれたこと、ご夫婦で様々なお話をされたエピソードが印象に残っています。maruさんのお話は治療をしようか相談しようか迷っている方の背中をそっと押してくれると思います。貴重なお話をお聞かせくださりありがとうございました。
子授かりネットワーク ひがし

質問:不妊治療を始められたきっかけを教えてください。

ひがし

治療をしようと思われたきっかけを教えてください。

maruさん

こどもが欲しいという希望は結婚前から持っていたが、夫側のメンタル的な問題もあり性交の面で難しく、自分たちだけでは妊活がうまく進められていませんでした。夫は子どもが欲しくないわけではないけど…という消極的な姿勢で。

このような状態ではクリニックなどに相談に行っても意味がないのでは、そもそも性交の面で問題があるので、治療を受ける権利があるのだろうかと落ち込んでいました。身近に相談できる相手もおらず、当時は完全に八方塞がりだと思い込み、年齢だけは重ねていくことに焦りを感じていました。

そんな折、同時期に結婚した友人たちと久しぶりに食事をする機会があり、彼女たちも不妊治療中で経緯を聞かせてもらいました。自分の今の状況を正直に打ち明けると、タイミング法をとばして人工授精からトライしたらいいじゃないかと。

治療について漠然としたイメージしか持っておらず、半ばあきらめていた私には思いつかなかった道があると示してもらい、強く背中を押してもらったのがきっかけで、夫と改めて腹を割って話すことができました。

質問:治療の流れを教えてください。

ひがし

治療の流れについて教えて下さい。

maruさん

風しんの抗体検査だけは早く受けておかないと、ワクチンを打たなければいけなくなった場合、それだけ治療が遅れるよ!と友人から念押しされていたので、すぐに市の助成制度を使って検査を受けました。その後、AMH無料検査のキャンペーンでクリニックにはじめて行き、すぐに不妊治療を始めたい旨も相談しました。

夫側に性交がうまくできない問題があったので、そういう治療やアプローチもあるのかな?と思い、「タイミング法をとばして人工授精から始めたい」と事情を説明すると、必要以上に詮索されることなくすぐに次の月から人工授精を開始していただくことができました。

最初の月だけは準備が間に合わないためシリング法を試すことになりました。そこからは、毎月順調に人工授精を受けることができ、その間に並行していろいろな検査を受け、結果報告や夫婦で心掛けられる生活改善などアドバイスをいただきながら治療を続けました。

葉酸の必要性や、夫の精子の数値が理想値よりは悪いことなどを受けて、今まで以上に食生活や睡眠に気をつけるようになり、夫にもサプリを飲んでもらうなど協力してもらいました。5回目の人工授精で、これがダメだったら次は体外受精にステップアップしたいと希望を伝えました。夫婦で体外受精について病院からいただいた事前の資料を勉強していたところ、妊娠することができました。

質問:クリニックを選ばれたポイントを3つ教えてください。

ひがし

クリニックを選ばれたポイント3つとその理由を教えてください。

maruさん

女医さんに担当してもらえることと、実績があり信用できる病院であることです。
あと、通いやすさですね。仕事をしながら通うため、なるべく近くて、診察などの対応も幅広く、ネット予約ができるなど手間が少なくすむことを重視しました。

質問:クリニックの良かった点を教えてください。

ひがし

クリニックの良かった点を教えてください。

maruさん

こちらの心情や事情に寄り添いながらも、無駄なく私に適した方法で治療・診察していただけたことですね。

質問:大変だったことはどんなことでしたか?(検査・治療・お金・メンタル・仕事・・・)

ひがし

検査・治療・お金・メンタル・仕事などで大変だったことはどんなことでしたか?

maruさん

自分だけが頑張っているような気持ちになることが度々あり、そう思ってしまうと自分自身にも嫌気がさしました。そういう気持ちにさせる要因は夫にもあると、夫に対してもイライラしてしまって…。メンタル面が一番辛かったです。

夫は年上なのに何もリードしてくれないと思うところもあって。検査の結果、私には問題がなく、単に性交ができないのが問題なのだとわかると、安心する気持ちと同時に性交の面さえクリアできればこんなに時間もお金も無駄にしなくていいのに、と虚しい気持ちになることもありました。特に、夫側の家族が子どもについて言及してくるので…私に言われても困ります、と内心ではものすごく意地悪な気持ちになってしまいました。

また、職場の上司をはじめ事情を明かさなければいけない相手が男性しかおらず、治療中に人事異動もあり信頼関係ができる前の相手にプライベートな事情を話さなくてはいけないこと、度々仕事を休まなければいけないことにも非常にストレスに感じていました。

人工授精を受けはじめてから因果関係はわかりませんが、便秘がちになり体質が変わったこともストレスに感じました。

質問:不妊治療以外で取り組んだことはなんですか?

ひがし

不妊治療以外で取り組んだことはなんですか?なぜそれをしましたか?

maruさん

夫婦時間を楽しむこと、リスキング(新しいスキルを習得すること)です。子どもがいない今だからできることをしておこうという気持ちと、この先授からなかったとしても何かしら自己成長していきたいと思ったからです。

質問:お金について教えてください。

ひがし

かかった費用について教えてください。

maruさん

シリング法1回1100円、各種検査と人工授精5回で77280円、体質改善の漢方薬(クリニック処方)3730円、自分で購入した葉酸サプリ1月約5000円で治療期間中分の累計が約30000円。合計約12万ほどです。

質問:治療を続ける秘訣を教えてください。

ひがし

治療を続ける秘訣を教えてください。

maruさん

自分にご褒美を決めておくなど、通院時の楽しみを作っていました。また、子どもを希望する一方で、子どもができなかった場合の未来も考えて人生設計を考え、できることに取り組みはじめました。なので人生それだけではないと自分の気持ちのガス抜きをすることができたように思います。

夫に対して感情的に伝えるのではなく、ごく当たり前の日常会話として、治療の状況や自分が新しく学んだことなどこまめに共有するようにしました。夫婦で出掛ける時に子連れを見たら「うちも来年にはなるかな?どうかな?」と前向きな気持ちで問いかけたりするようにしていました。

生理がきてしまったら、逆に妊娠したらできなくなるからこれしよう!あそこに行こう!と計画して実行し、また次の治療に向けて気持ちを切り替えることができました。実家の両親や不妊治療仲間の友人など素直に話せる人、自分にとって心から安心できる相手に状況を報告し合うのも励みになりました。ただ愚痴は言わないように心掛けていました。

あとは、不妊治療の経験者が治療についてや包み隠さず気持ちを吐露しているブログをよく読んでいました。読んで、知識の勉強をするとともに、こういう気持ちを味わうのは私1人じゃない、みんな乗り越えてきてるんだと気持ちを鼓舞していました。

質問:ご夫婦で話し合ったことはどんなことでしたか?

ひがし

ご夫婦で話し合ったことはどんなことでしたか?

maruさん

子どもを持ちたいかどうかから話し合いはスタートしました。性交のことや親になることに対する夫のメンタルケア、不妊治療をするかどうか、どこまでするか(期間、費用、年齢など)、病院はどこにするか(条件をお互いにあげて通える範囲のクリニックをリストアップし、一緒に選びました)。いざ治療が始まってからは夫の方がステップアップに前向きになり、驚きました。

質問:夫婦のコミュニケーションで意識していたことはなんですか?

ひがし

質問:夫婦のコミュニケーションで意識していたことはなんですか?

maruさん

相手の話をきちんと聞き、思いを尊重することですね。感謝の気持ちを忘れないこと。きちんと言葉にすることです。

質問:お互いのサポートで嬉しかったことはなんですか?

ひがし

ご主人様のサポートで嬉しかったことはなんですか?

maruさん

治療期間中は特にサポートというサポートはなかったですが、仕事で忙しい合間にも、クリニックから治療の報告を入れると必ずリアクションを返してくれたことは嬉しかったです。

質問:ご夫婦で取り組んだことを教えてくだい。

ひがし

ご夫婦で取り組まれたことはなんですか?

maruさん

睡眠時間の確保やランニングなどの運動習慣をいっとき頑張っていましたが、うやむやになりました。
今はYouTubeで適当なエクササイズを一緒にやっています。

サプリの習慣化、スケジュールはアプリで共有して毎月人工授精の時期をおおよそ予想して仕事の調整をしていました。

ひがし

なぜ、その取り組みをしましたか?

maruさん

サプリ以外は、双方で必要なことだと自然に行っていました。サプリに関しては病院での検査結果を受けて、半ば私から強く言ってお願いしました。

質問:治療中のストレス解消方法について教えてください。

ひがし

どんなことでストレスを解消していましたか?

maruさん

おいしいものを食べる、よく寝る、お風呂時間を満喫するですね。

質問:仕事との両立はいかがでしたか?

ひがし

お仕事との両立はいかがでしたか?

maruさん

上司には事情を説明した。理解はありましたが、支援は特にありませんでした。

質問:参考にしたメディアはなんですか?

ひがし

参考にした書籍や雑誌、メディアはなんですか?

maruさん

不妊治療をしている方のブログです。

質問:不妊の治療をされている方や検討されている方へのアドバイスをお願いします。

ひがし

不妊の治療をされている方や検討されている方へのアドバイスをお願いします。

maruさん

まず一歩を踏み出してみてください!残酷ですが、やはり年齢がダイレクトに影響することなので、悩んで時間を失うよりも、まず自分の視野を広げる意味でも一歩踏み出してみることをおすすめします。

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